3年ほど前、ブラックベリーの苗を頂戴しました。早速植えのたのですが2年経っても花が咲きません。
今年の冬は肥料をたっぷりとあげて少し剪定もしました。
すると可愛いピンクの花をたくさん咲かせ、夏が近づくと赤茶色の実になり、とうとう真っ黒のブラックベリーがなりました。
鳥たちはよく知っていて、早速食べに来ています。
それよりわずかに早く収穫しないと人間は食べることができません。競争です。
口に入れるとさっぱりとした酸味が強い実です。まさに夏の果実。
早速ジャムにでもして頂きます。
まだ梅雨明けは宣言されておりません。が、すでに感覚は夏です。スカッとした夏ではありませんがその辺りは梅雨ですよね。
休診日の水曜日。朝から夕方まで仕事と会議に追われ、ようやく17時頃開放されました。
ちょうどこの日は祇園祭の宵山。せっかくだし北へ進路を取ってみました。
流石ですね。祇園祭宵山は。よくもこれだけ人が集まるもんです。満足に歩くこともできません。
それでも2時間ほどでしたが雰囲気を十分に味わって帰ってきました。
お囃子の音を聞くと、なんだか脳の髄まで響き渡りシャキっとします。いい清涼剤です。
おかしなハーブを求めるより、お囃子を聞くと良いのになあ・・・なんて。
今年はお祭りが前半と後半に分かれるそうで。後半には150年ぶりに大船鉾がでるとか。ちょっと期待が膨らみます。
さあ暑さに負けず、しっかりとお水を飲んで牛歩のごとくで参りましょう。
診察が終わって一息ついたとき電話が鳴りました。内容はヘビに咬まれたそうです。
早速来ていただきました。
左上の唇が腫れています。よく見ると皮膚に出血跡が点々とあり、どうやら牙の跡でしょう。
状況をお聞きすると夜7時半頃散歩をしていると、池のほとりにある小さな物置の下に、犬が鼻を突っ込んだろところ「キャン」と言って鼻を出したそうです。すると小さなヘビが一緒に出てきたのを見たと言っておられました。
おそらくマムシでしょう。マムシは体長が短く、アマガエルなどを食することから湿っぽいところを好みます。そして歯型が毒蛇独特の4点あるハの字状でしたら、ほぼ確定です。
抗血清はあませんが、ヘビの牙周辺にはかなりの細菌が常在しており、これをコントロールしなければなりません。同時に激しい炎症を止めてあげることも必要です。
これで翌朝と夕方に再度診察したところかなり元気になっており、唇の腫れも引いておりました。
ジメジメした時期です。草むらへの侵入には十分に注意をしてください。
どうしても草むらへ行かねばならないときは、皆様も長靴や足元を隠すような出で立ちで出かけ、手には長い棒を持ち、草むらをガサガサ叩きながらヘビに「逃げなさい」とメッセージを与えながら歩くことも必要かもしれません。
ちなみにマムシは尻尾を地面に叩きつけて飛ぶこともあります。
鎌首を挙げているヘビにはそれ以上攻撃はしないよう注意してください。
善峯寺ってご存知ですか?
京都市の西側にある山の中のお寺です。西国二十番札所でもあります。
このお寺のあじさいを見てきたのですが、斜面一面のあじさいに圧倒されました。
三室戸寺も素晴らしいあじさいの群生地でしたが、善峰寺のあじさいもなかなかどうして素晴らしいです。
また日は替わりますが寺町にある盧山寺にお参りしていきました。
盧山寺は紫式部の邸宅跡をお寺としたところ。随所に紫式部を忍ばせるものがあります。
例えばお庭も源氏庭と呼ばれています。ここには今の時期桔梗が静かに咲いており、いい風が通ります。
ボリュームのあるあじさい。楚々とした桔梗。真反対の表現でこれから夏を迎えます。
季節を感じることがいっぱい周りにはあるのですね。
腎臓は2つあり、次の作用をします。
血液の中の老廃物を尿にしたり、必要な水分を再び体に吸収したり
また血液を作るためのホルモンを出したり、血圧をコントロールするホルモンも出します。
体にとってはもちろんとても大切な臓器の一つです。
ところがこの腎臓はとことん異常が起こらないと症状を出しません。これがとても厄介なのです。
例えば血液検査で尿素窒素(BUN)やクレアチニン(CRE)を測定するのですが、これらに異常が出た時にはすでに75%が壊れているのです。
言葉を換えれば25%以下しか正常な細胞が残っていないという事です。
この段階でもある程度の生活レベルは守れますが、もちろんもっと早期に診断ができるとさら良いに違いありません。
そこで積極的に尿検査を実施します。
尿中の蛋白、潜んでいる血液(潜血)、酸性・アルカリ性の傾き(pH)、尿の重さ(尿比重)を主に測定します。
特に尿比重は重要で、尿が作られるときに通過してくる尿細管の機能がある程度わかるのです。尿細管で尿中の水分を吸収したりする能力が低下すると、尿がとても薄くなり量も多くなります。いわゆる尿細管の透過性が高まると言い、腎不全の兆候の一つに数え上げられます。
しかし塩辛いものを食べたあとお水をたくさん飲むと尿は薄くなりますし、たくさん運動して飲み水をあまり飲んでないと濃くなったりしますから、たった1回の尿検査で薄いからと言って異常と決めつけられるものでもありません。数回検査した上で評価する必要があります。
また最近血液検査で15kg以下の犬ではシスタチンCという物質を測定することで、腎臓のろ過機能を判断することができる方法も取り入れられてきております。(シスタチンCとはタンパク質の一つで、腎臓の糸球体で濾過されたシスタチンCが尿細管で再度吸収されることがわかったため、尿細管の再吸収能力を見ることが出来るわけです。)
クレアチニンは痩せている個体は少ない値が出ますが、シスタチンCはそのようなことがありません。
その他ナトリウムやクロールも尿細管で再吸収される物質ですので、病気の段階により高く出ることも低く出ることもあります。
7歳を過ぎたころ
尿の量が多いなあ。薄いなあ。飲み水の量も多いなあと感じたとき
は血液検査と尿検査を受けてください。
早期なら食事管理がとっても有効です。(腎臓を治す薬はありません。)
日曜日の夜、千里にあります北摂夜間救急病院3階のセミナールームで、「アフリカゾウの涙」代表の一人滝田明日香さん(獣医師)のチャリティー講演がありました。
彼女は10歳まで日本で、以後東南アジア、アメリカで幼少期を過ごし、大学で動物行動学を修めた後アフリカに渡りナイロビで獣医学を学び現在に至るそうです。
アフリカでは我々の知らないことがたくさん起こっていることが判りました。
1つはジステンパーがイヌ科動物だけではなく、ライオンやチータにも発症させる変異株が出ているのです。ライオンもチータもイヌと同じで、非化膿性脳炎を起こし痙攣を発症します。やはりジステンパーは怖い病気です。
狂犬病はもちろんのこと多発しています。これは人も咬まれて近くの診療所に運び込まれますが、対応が追いつかず数百キロ離れたナイロビの大きな病院にまで担ぎ込まれるのだそうです。その数年間270人くらい。
また狂犬病やジステンパーのワクチン接種にマサイ族を訪れても、大人の男性はイヌを捕まえることを嫌い、子供が担当しているらしいのです。そしてマサイ族の飼っている犬は基本繋がれた事がなく野犬同様。なかなか接種に手こずるらしいです。
象は絶えず殺されており、その理由はやはり象牙の利用。
象牙は地域紛争集団やテロ集団の原資になり、戦争の激化にもかなり関連しているそうです。先日少女達を誘拐して改宗させた集団もこれだそうです。(単に密猟者の儲けではなく、その背景がとても大きいらしい)また、北朝鮮の軍資金にもなっていると言われております。
http://tearsofelephants.jimdo.com/紛争象牙と密猟/
しかしマサイ族が育てているトウモロコシ畑をゾウが荒らしてしまうため、彼らは生活を守るためにゾウを殺してしまうこともあります。これには一計あり、フェンスや電流の流れた電線では役に立ちませんが、ハチ蜜を集めるためのハチ箱を周囲に置くとゾウは寄って来ないのだそうです。ゾウはハチが苦手だったのですね。殺さなくても対処ができるように創意工夫を続けていると語っておられました。
象牙の消費国は中国が1位、日本は2位。日本も中国も消費を止めれば商品価値がなくなり、密猟者もうまみがなくなるので象の密猟はなくなるはずです。
http://tearsofelephants.jimdo.com/象牙取引について/
ところが最近、象の密猟よりサイの密猟が増えてきているそうです。サイの角が癌治療に効果があったという論文が出てから以降、サイの角の需要が増えたからだそうです。
密猟者はゾウもサイも殺します。そしてゾウの牙は奥歯の変形したものですから、まずゾウの鼻を切り落とし、牙の部分を根っこから切り出すのです。とても残酷なことです。
現場には牙が切り取られたゾウの無残な残骸が残されているだけとか。写真を見るに耐えません。
今回彼女は活動のための原資を獲得するために日本に帰ってきました。
一度HPをごらん頂き活動をご覧下さい。
象牙の印鑑、彫刻物。サイの角の漢方薬。
どちらも人間本位のものばかりです。止めようと思えば止められるはずです。
私達はせめて新たな象牙の印鑑は所有しないようにして見ませんか。
今週中にはアメリカのニューヨーク州では合法・違法に関係なく、全ての象牙取引が禁止されると報じられてます。これを受けてビリー・ジョエルからのメッセージがTIMESに掲載されました。ご一読ください。(全て英語です)
http://time.com/2895764/billy-joel-wants-people-to-stop-killing-elephants-and-rhinos-for-pianos/
梅雨に入ったばかりです。が今朝はとても清清しい風が吹いておりました。
それに誘われるかのようにホトトギスが日の出より早くから啼いておりました。
今年も数種類の夏野菜を駐車場の片隅で育てております。
黄色いズッキーニ、そろそろ第1弾が食べごろです。
そして今年初登場の万願寺とうがらし。12cmほどしかありませんが収穫してみました。
植木鉢で栽培しているために根が張れず、どうしても大きく育てないのでしょうか。
植物は甘やかして育てると根が育ちません。水を与えすぎたり、肥料をやりすぎると腐ってしまいます。植木鉢が小さすぎても大きすぎても育ちが悪いです。
なんだか人に似てませんか?
アジサイも満開です。あと数日もすると徐々に花が茶色くなりそうです。
今年はダリアもいい感じに育っています。茎や葉っぱの茂った形がよろしいようで。
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