すっかり梅雨も明けました。
気が付けば日中の気温は35度を越える日も少なくありません。
朝から待合室の窓には建て簾を立てて直接日光が入るのを防いでおります。これで室温が1度は確実に異なります。
その脇でアサガオも咲き始めました。
夏の役者が出揃いました。
くれぐれも皆様熱中症にお気をつけください。
台風11号はどうやら日本列島を通過し熱帯低気圧に変わったようです。
皆様方、大丈夫でしたでしょうか。
TVで天気予報を見ていますと
天気予報士の声で「奈良の雨はそのうち止むでしょう。」と聞こえました。「・・・そのうち・・・???」
もう一度頭の中でリピートしましたら、どうやら「朝のうちに」だろうなあという結論になりました。
そりゃそうです。いくら予報だからって、そのうち・・・はないよね。と考えならニヤニヤしてしまった台風一過でした。
来週には梅雨明けも予想されています。
一気に気温が高くなると思われますので、熱中症対策は万全にしておいてください。
病院も毎年恒例のたてすを準備し始めました。これで午前中の待合室温度が1~2度は下がります。
昔の人はすごいことを発明していました。感謝。
今日は暦の上で「半夏生」というのだそうです。夏至から数えて11日目を「半夏生」とも言うのだとか。
日本の暦は自然の中から得た季節感で見事に表現しています。
ご覧のとおり花(長細い部分)はドクダミとそっくり。だってドクダミ科ですから。
匂いはありません。
ただ草の先端から2~3枚の葉っぱが、そしてなお表面だけが白くなります。それゆえカタシロ草とも呼ばれているそうです。
白い葉っぱの所以は、虫に花のある場所を知らせるためだという説があります。本当のところ何なんでしょうね。
元々はフィリピンや中国の湿地帯に生えていたそうです。ですから育てるのには池の周囲とか川の周囲が適しておりますが、一般のお庭や病院の駐車場には池や川はありませんので、ハンゲショウを植えた植木鉢の下にお皿の代わりに洗面器のような鉢を敷き、そこに絶えずお水を溜めておき育てます。
真夏は水切れに注意してあげればさほど難しい植物ではありませんでした。
さあこれからいよいよ夏を迎えます。昨年の祇園祭宵宵山の時、八坂神社に無病息災をお願いしにお参りに行きました。
すると社務所の前に数本の苗が置かれてありました。よく見ると「八坂守(やさかまもり)」と書かれてあり、どうやらこの時期にしか置かれていないムクゲの一種であることがわかりました。1本の苗を頂きしばらくポットのまま育て、秋に植えてみました。すると今年はたくさんの白い花を咲かせてくれたのがこれです。
白いムクゲは花の中央部付近が赤くなっており、真っ白の品種はどうやらこの八坂守の特徴のようです。
これもまた夏の到来を告げる花のようです。
夏は白色が基本でしょうか。
梅雨の代名詞アジサイが真っ盛り。もうすぐすると花弁は周囲から茶色く色が褪せてきます。それでも元気なアジサイはジトジトした梅雨に元気を与えくれます。
どうです?元気になれるでしょ。
そしてポンポンダリアが開花し始めました。そして3年目にしてようやく全体の容姿が整ってきたようです。
なんだか気品がある花のようです。
そして夏になると時々聞かれるハンゲショウ。葉っぱの半分が化粧をしているかのよう・・・から名前が付いたとか。
ドクダミ科なのでドクダミと似た花も咲きます。
夏の植物ですがもういい感じです。
そう言えばブラックベリーの花もそろそろ咲いてきています。今年もまたジャム作りができそうです。
そして秋の七草の一つオミナエシなんですが、これがなんと咲きそうです。ちょっと早い感じですが・・・。
奥ではナスの花も咲き誇り、結実も盛んです。
アサガオはこれからツルを伸ばして行くでしょう。夏の植物の活動はこれからです。
人間も負けずに頑張らなくては。
心不全を持っている犬の割合ってご存知ですか?
統計によりますと10歳以上の犬の30%以上が心不全を持っていると言われております。
とても確率が高いのです。
2011年度のJKCランキング上位10位の人気犬種の中では
1位 プードル、2位チワワ、3位ダックスフント、4位ポメラニアン、5位ヨークシャテリア、7位シーズー、8位マルチーズ、10位パピヨンが心疾患好発犬種でもあるそうです。(ほとんどの小型犬が発症するのでしょうか。いやいや大型犬もあります。)
そこでどのように自宅で看てあげればいいのでしょうか。
1)咳をよくする。(興奮後や運動後)
2)散歩の途中で休みたがる。
3)おとなしくしている時の呼吸数が増加する。
などがポイントです。
特に最近言われ始めているのが3)の呼吸数の増加です。
安静時もしくは睡眠時の1分間の呼吸数を数えるだけです。これがあるとき20%以上増加していたら病院に来ていただく目安になります。
この調べかたはとても感度が良く、僧帽弁閉鎖不全症というとても多い心疾患では92%の感度であるようです。
確かに心不全になると血液を脳や他の器官に送ることが滞り、呼吸数を増やさないと体は立ちいかないわけですから。
また呼吸が苦しいと食欲も落ちます。すると痩せてきます。
体全体がいろいろ症状を発してくるのです。
Heart2Heart Canine RRR App というアプリケーションがあります。(スマートフォン、タブレット専用アプリケーション)
一度試しに呼吸数を記録しながら健康管理に努めてみてはいかがでしょうか。
心疾患を患ってからではわかりにくいので、健康なうちから管理してあげましょう。
7歳以上の子は毎月30日は呼吸数測定の日!!としては?
花壇の隅で一昨年、昨年の夏はズッキーニを栽培していました。
今年はナスに挑戦です。とは言いましても今は栽培の仕方も広く公開されていますし、苗もホームセンターで簡単に入手できます。またどのような苗を選べばいいかも指南されているので素人でも簡単に育てられます。特に初心者は接木された苗が丈夫で育てやすいとか。その通りに従います。
今回は初めてなので「初心者向け」と書かれた接木の苗を3つ入手しました。
いつもそうなんですが思いつきで植えてしまいます。本来は2週間ほど前から計画して、土に石灰を混ぜたり徐放性肥料を混ぜ込んだりと下ごしらえをしなければならないのです。ところが思いつきですからこれが出来ていない。出来ていないとなるとエイヤ~ってやるしかないのです。昨年のズッキーニの時は事前に調整しましたが、していなかった一昨年前と比べても成果はあまり変わりはなかったか、逆に採れた量は多かったように記憶しております。
5月、ナスの苗を買ってから慌てて石灰と肥料を混ぜ込み、水をたっぷりと染みこませ、3日経ってから苗を植えました。
今年の5月は真夏日が続いたせいか、それからの生長が目覚しく花が咲きました。
花の色はナスの色です。雄しべが黄色、雌しべが黄緑色。もしも雌しべが雄しべより短いと、その苗は栄養が足りていないそうです。ナスは肥料食いなんですね。
そして7日ほど経つとナスの実がなりました。一番初めのナスは小さめで収穫する方が良いと書いてありました。
ちゃんとナスです。早速フライパンに油を敷いて焼いて頂きました。
ちょっと早い夏野菜の収穫でした。
病院駐車場にある花壇のアジサイが満開です。このアジサイは4~5年ほど前、とある獣医師の先生から頂きました。最初は挿し木から大きくされた小さな苗でした。一生懸命育てたつもりでしたが、ある暑い日水遣りが悪かったのでしょう、枯れさせてしまいました。諦めきれずに水やりを続けました。
すると秋になり冬にっていくに連れてなんとなく元気になってきました。
そして翌年地植えしてやり肥料をやったりしていると一つの花が咲き、その翌年、次の年と重ねてゆくに連れて花芽も増え、今ではとても美しいアジサイの木になりました。
ピンクやブルーと色を変えて咲いていきます。
少しまでまでは花の赤ちゃんだったのですが、今は大きく生長してくれました。
近くに寄って見てみますと、口をパクパク開けた鳥のヒナのようです。
西日が思いっきり当たる所に植えてしまいましたのです、日中は直接紫外線を当てない様にしてみまました。少々過保護でしょうか。
それでも1日でも長く咲いてくれれば幸いです。
ときどき言葉を聞いていて違和感が発生することがあります。
夜たべるご飯を「夜(よる)ごはん」。う~ん確かに通じるのですが今ひとつピンと来ません。だってそのような言葉を習って来てませんもの。
辞書にも載っていないそうです。一部では「新しい言い方」と断って掲載されているとも聞きます。
やはり夕飯(ゆうはん、ゆうめし)晩ご飯、晩飯などが聴き慣れているし、言い慣れている気がします。
また、周りの空気を総じて雰囲気と表現しますが、これも「ふいんき」と発語する人が多いのにも驚きます。TVのアナウンサーや芸能人でも言ってます。
「ふいんき」ってどう書くの?って思います。やはり「ふんいき」ですよね。
ああやだやだ。年を重ねるとこんなことが気になるんですから。
いつになったら止むのでしょう、PM2.5。
質の悪い燃料などが原因らしいのですが、大抵は5月で収束するそうです。もうしばらくの辛抱でしょう。
PM2.5は2.5μmの大きさですが、具体的には人間の毛髪の1/30、スギ花粉の1/10の大きさだそうです。とても微粒子なんですねえ。
実際にはこれがアレルギーやアトピーを悪化させたり、喘息を悪化させたり、長期にわたる問題としては肺に悪影響を及ぼし呼吸器障害や果ては循環器障害を引き起こすそうです。
この時期鼻水が止まらない、咳がよく出る、結膜が炎症を起こしているなどの症状がある方はマスクをして外出したほうがよろしいのではないでしょうか。
ちなみにタバコにもPM2.5が存在していることが判っています。
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