マダニからヒト・イヌ・ネコも感染するSFTSウィルス感染症のニュースが流れております。
4月に三重県でSFTS(重症熱性血小板減少症候群)感染ネコさんを治療にあたっていた獣医師が数日後発症し亡くなられる。
5月に茨城県で関東では初めてネコのSFTS感染症が。
と今月に入ってYahoo ニュースや一般新聞紙面、テレビなどで報道される事態となりした。
この疾患は昨年当院近辺でも見つかり、かなり驚いた症例です。
基礎疾患のある人では30%前後の致死率があり、ネコさんでは60%ほど、イヌでは40%ほどの致死率と言われております。
マダニが付いたことあるか、発熱、下痢、嘔吐で急に活動性、食欲が低下していないか。極めつけは尿がかなり黄色い、白目が黄色いと言った黄疸。
こんな症状を見たら要注意です。決して素手で触らず、特に涙、唾液、尿、便、血液などの体液を処理する際、処理する人はグローブ、マスク、フェイスガードなどで防護し、時にはエプロンのような着衣を服の上から羽織り接するくらいの態度が必要です。
ニュースで流れた情報は数週間もすると忘れ去られます。読んでいても多くの方は「そんな記事読んだ記憶はあるけど・・」くらいのインパクトしかありません。
この病気はもう私たちの周辺に来ています。草むらに入るときは素肌を出さず、動物たちは出来るだけ草むらを避け、マダニ予防薬でガードしてください。