奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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平成って

平成からあたらしい元号 令和になる変わり目です。

日常がこれと言って様変わりするわけではありませんが、天皇が代替わりされる事は国民としてお喜びする事は大切だと思います。

自分自身に振り返れば明日から令和元年になると思うと、ちょっとまだなれない元号に戸惑う事が予想されます。

平成って私達にとってどんな時代だったのかな?と思いを馳せてみました。

●フィラリアの予防薬 1日1回7~8ヶ月投与していたのが、イベルメクチン製剤の発見(後にノーベル賞受賞)により1ヶ月に1回の投与で効果がでるようになり、さらには1年に1回の注射でも予防できるようになりました。

●超音波エコー検査 以前は胎児の妊娠診断くらいしか利用できなかったものが、技術の革新により今では筋肉や関節などの疾患までも見分ける事に使用されています。

●CT検査・MRI検査 人でも大きな病院にしか導入されていなかった検査機器が、今では獣医科領域でも汎用されるようになりました。御蔭で脳神経の疾患や、体の奥深い部位の変化まで気付く事ができます。

●再生医療 人の再生医療の臨床応用より一足速く、獣医科領域では節度ある利用が始まりました。まだまだこれからの領域ですが、今まで治らなかった疾患が治るようになるかもしれません。

●デジタル化 パソコンがなければ今やカルテすら出せません。レントゲンもデジタル化のため現像液や定着液による現像工程がなくなり、撮像してから画像を見るまで時短が出来るようになったばかりか、画像を拡大したり測定したりと画面の加工が速やかです。そしてフィルムを保管する保管庫も要りません。これはとても助かります。

●情報 皆様も病気を検索されて私達にご質問頂くケースもありますが、私達も書物を読んだりもします傍ら、新しい情報を探るためにインターネットから得る知識もあります。

●スマートフォン これの御蔭で飼い主様が静止画や動画を撮影してこられ、動物達の症状を一目瞭然で見せて頂く事ができるようになりました。

 

平成の時代はデジタルの時代だったのかもしれません。様々なところでデジタル技術は役に立っています。

一方人間らしさや自然の趣により一層志向が向いているような気もします。

恐らく知らず知らずバランスを取っているのでしょう。動物達のふとした表情は、デジタルで表現出来てもその空気の流れや間は作れません。今後AIが台頭することでそれに近いものは出来るでしょうが、やはり自然や生物には適わないはずです。

アナログとデジタルの共存・協和を期待したいと思います。

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