♪ 院長のココロなのだ!

えっ?殺虫剤が効かない?

月曜日, 2月 20th, 2023

春が過ぎると蚊のシーズンです。

家の中に蚊が侵入してきますと、蚊取り線香や殺虫剤噴霧が定番となる対処策です。

ところがアフリカ、東南アジアや中南米、ミクロネシア、ポリネシアに生息しているネッタイシマ蚊の7割が、殺虫剤の主成分であるペルメトリンに耐性を持つ遺伝子を持っていることが判ったそうです。

殺虫剤効かないネッタイシマカ、東南アジアで確認…日本に侵入しデング熱など媒介の恐れ : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

ネッタイシマ蚊はデング熱を媒介する昆虫で、現在日本では繁殖した記録はないそうですが、外国からの荷物や船、飛行機に紛れて侵入した際、予てからの温暖化により今後国内繁殖も確認される危惧があると言われております。

抗生物質、抗真菌剤、抗ウィルス剤、殺虫剤。

これらはとても有効で人類にとって必要不可欠な薬剤ですが、長きに亘って使い続けてきた結果、細菌、真菌(カビ)、ウィルス、虫などがそれに負けないような対応をしてきてしまい、次に効果のある薬剤を求めて研究は続くのでしょうが、イタチゴッコは否めません。

もっと根本的なところに戻って対応策を練る必要があります。これは薬剤を使ってきた私たちの責務でしょう。

危険なマダニからの感染!!

月曜日, 2月 20th, 2023

いよいよ春が近づいて参りました。来月も下旬になってきますと桜の開花シーズン。一足早く暖かさに誘われて散歩の気分に浸りたい季節です。

毎年警鐘を鳴らしておりますマダニからの感染症。犬の感染症ではバベシアという貧血を発症させる疾患がこの地域では多かったのですが、昨今、西日本を中心にSFDS(重症熱性血小板減少症候群)が徐々に増加しております。

マダニ媒介 感染症の「東進」続く – Yahoo!ニュース

感染した場合、人における致死率も25~30%と高く、キャンプや山歩きなどアウトドアでの活動が盛んなこれから、とても注意が必要です。

一方、イヌやネコも感染・発症の報告が増加しており、やはりとても高い致死率です。

症状は発熱、嘔吐、下血などの消化器症状。血液検査では血小板の減少を認めます。

また動物医療従事者の感染・発症報告もそれにつれ増加しており、これは動物からヒトへの感染を意味する内容となります。即ち、ご家庭でも感染する機会を作らないよう、しっかりとマダニ予防の対処をお願いいたします。

 

氷点下3度の路上にいました

木曜日, 1月 12th, 2023

氷点下3度。今期一番の最低気温を叩き出した日の早朝。

病院前の路上にニョロニョロとした形の長細い物体がありました。まるでヘビのよう。

時々トラックから荷物を止めておくロープやゴムの帯が落ちていることは経験しておりますが。

もしもヘビならとんでもない事です。第一に気温が低すぎます。しかもかすかに頭をもたげております。そしてコブラのように頭が大きい。

第二にこのままの形態で一晩いました。そして数m移動しているのですが同じ姿勢です。

おそらくおもちゃでしょう。人に決して危害を加えることはないとほぼ確信しているのですが、爬虫類はいけません。触ることが出来ません。できれば直視することも避けたいです。

以前聞いたことがあります。道路上にある落下物は必ず警察に連絡して回収してもらってください。各自での回収は避けるようにと。

きっとこれはヘビのおもちゃです。(よね。)

皆既月食と天王食

土曜日, 11月 12th, 2022

皆さんもご覧になりましたか。皆既月食と天王食。

皆既月食は数年に一度見ることがありますが、惑星の一つ今回は天王星が月食の月に隠れるという天王食がありました。

惑星食は442年ぶりとか。本能寺の変の2年前らしいのですが、その時は土星が隠れたそうです。天王星は6等星で人間の肉眼能力ギリギリで見ることが出来るらしいのですが、土星は0等星。これは簡単に見ることが出来る明るさだそうです。ということは安土桃山時代の人々、織田信長や秀吉、家康など武将たちも見たのでしょうか。様々な思いを込めて。

なんてロマンを感じながら夜空の観測をしておりました。

部分月食開始。

 

 

皆既月食。

月の下に白い点2つ。右斜め上にも白い点。最初はカメラの埃かと思っていました。

月の6時から7時方向にとても小さな白い点、これが天王星。青いとされていましたが、表現できていません。この天王星が月の影に入るところです。

皆既月食終了。

部分月食開始。

 

撮影時には見えておりませんでしたが、データをPCで見ていると3時方向に白い点が出てきています。

拡大するとやはり月の影から出てきました。

 

部分月食終了。

 

中秋の名月

月曜日, 9月 12th, 2022

猛暑の夏が過ぎようとしております。しかし9月半ばというのに暑い日々が続きます。

1週間ほど前からノミの被害やアレルギー性疾患と思える症例を診る機会が増えております。これも湿度や気温の異常と関連があるやもしれません。

そんな中、10日の夜は綺麗な満月を見上げることができました。適度な風も感じられ気持ちの良い夜でした。

19時10分ごろが月齢として一番満月に近かったそうです。

そして翌日。木星が月に接近してみることが出来ました。前日より空のコンディションは良かったようです。

しかし雲もなく月と星だけでは味気ないので、雲も入れあげることにしました。

蒸し暑い夜、それは開花しました

月曜日, 7月 4th, 2022

月下美人が今年も咲きました。

最初は13~14の蕾を付けたのですが、途中で一つまた一つと落下して行き、残ったのが4つ。

そして昨夜8時ごろから徐々に白い花びらが開き始め、香りも少しずつ周囲に漂わせてゆきました。

ついに9時ごろ開花です。いつ遭遇しても感動的な時間。

これがあるから堪りません。

猛暑の中の清涼感

木曜日, 6月 30th, 2022

言いたくはありませんが「暑い」です。クラクラします。時には太陽エネルギーが刺すように痛いです。

学生時代、友人と行った与論島(よろんじま)での太陽がまさに「痛い」でした。とうとう30年かけて奈良が与論島並みの気候になったのでしょうか。

植物たちはそんな中でも生きています。

ナツツバキはそろそろ終盤を迎えていますが、清楚な花を穏やかに咲かせています。

キキョウが一輪、二輪と数を増やして今真っ盛り。こちらも涼やかな色合いが楽しみです。

数日前に13~14個の蕾を付けていた月下美人。あまりにもたくさんの蕾だから間引くべきか悩んでいましたら、自身で蕾をポトリ、ポトリと落として行き、現在3輪の大きな蕾が生長を続けております。この分ですと今夜か明晩が開花かと思われます。

植木鉢の中の環境や、空気中の環境などを考慮し、月下美人が自ら花の数を調整するのですね。

今日も一日太陽の下で開花の準備をしているようです。

梅雨明けそして猛暑 立て簾はじめました~

木曜日, 6月 30th, 2022

6月28日で既に梅雨明けが言い渡されました。今は宣言と言ってはいけないんですよね。

梅雨は僅か14日間だったそうで、これでは農作物や畜産農家は大変です。

それにしてもあまりにもの暑さ。今年は早めに毎年恒例の立て簾を準備しました。朝日が待合室をジリジリと照らし、確実に室温を1~2度は高めているのです。立て簾を始めてから数年が経ちますが、かなり年季が入ってきております。

自宅部分もベランダからの照り返しが強く、ターフを入手し早速張りました。やはり日光の照り返しがかなり減少し、室内の環境は大きく変化しました。これで冷房の設定温度が変わります。

数年前、知人と立ち話中に日傘に入れてくださった時、本当にびっくりしました。こんなに温度が異なるのか!!これだったら男性も恥ずかしがらずに日傘を使用する方がいい!!!と心に決めて、まだ購入しておりません。今年は是非とも近いうちに購入したいと思います。

立て簾やターフ、日傘にしても、太陽エネルギーを遮ると言う単純な構造物だけでかなり快適感を得られることがわかります。

後は実行するのみ。

初夏の花

月曜日, 6月 20th, 2022

今年のハンゲショウは数輪の花を咲かせています。それに伴い葉っぱも白く化粧を設え、虫たちを誘っています。

春から液体肥料を週一回施肥するだけでしっかりと反応してくれました。

ハツツバキも昨年は一輪しか咲かなかったのですが、今年は既に三輪も咲き、まだ蕾が幾つか見られます。

オミナエシは例年通り安定した開花。

ふと4月から外に出してしっかり日光浴を続けておりました月下美人。昨年の秋はやっとつけた蕾でしたが、移動時にポトリと落下。なんとも可哀そうな結末でした。しかし考えればそれだけで落下する蕾は、おそらく開花には至らなかったでしょう。

その月下美人。同じく今年の4月から毎週1回薄めの液体肥料を施肥していると、なんと!なんと!なんと!蕾が現時点で13個!!!!

ビックリしました。今年は月下美人祭りができそうです。祭りじゃ祭りじゃ~。

(半分が落ちても6輪はのこるでしょう。と少し弱気です)

 

 

飛蚊症 VS ブルーフィールド内視現象

土曜日, 6月 18th, 2022

梅雨の合間。駐車場に咲いた祇園守り、シャラノキ、ハンゲショウの花が咲いているのを愛でておりました。

近くの森ではホトトギスが鳴いています。初夏を思わせる梅雨のひと時。気持ちが和みます。

ふとどんよりとした空を見上げると、ヒバリが4羽鳴きながら飛んでいます。

ところが目の焦点をヒバリから曇り空に移したとき、なんだか小さな虫がいっぱい泳いで見えるのです。方向は様々。まるで顕微鏡をのぞいて線虫の集団を見ているようです。

あっ!これが飛蚊症かあ?とうとう網膜の病変が出来たか。

落胆とも納得ともとれる思考がよぎります。

動物の飛蚊症は検証が出来ないので、獣医科領域では日ごろお付き合いしない症状でした。

早速インターネットで調べてみます。え~っと「空をみあげる 飛蚊症?」と案外ベタな検索が良いことも最近知りました。

するとありました。すぐに見つかりました。とある眼科クリニックの先生のブログに。

要約すると、飛蚊症は水晶体(レンズ)と網膜(スクリーン)の間にある硝子体に濁りやコラーゲン繊維の変化した物が浮いていて、その影が網膜に映し出され糸くず様に見える現象だそうです。その為その糸くずを追って見て行くと数本の糸くずは同じ方向に流れてゆくか、追うのを止めると静止しているのだそうです。

また別にブルーフィールド内視現象と言うのがあって、小さな虫のような点が様々な不規則な動きを示すのだとか。これは網膜に走っている血管内を通過する白血球の影が映し出されているそうです。

そうだったんですか。僕は明らかに後者の見え方でした。そう言えば中学高校の頃から見えることがありました。

様々な現象が生体内では起こっているのです。その理由を知ると感心するやら安堵するやら。

 


Copyright © 2009 山尾獣医科病院 All Rights Reserved.