♪ お知らせ

福島県動物救護本部へ送金いたしました

火曜日, 3月 12th, 2013

3月に入ってもう中旬です。梅の開花もあちらこちらで聞かれるようになりました。

しかし2年前の震災がまだまだ収まっておりません。あのとき僕はとある矯正施設において、仲間の獣医師数名と講和を行っている最中でした。なんだか床が動く。揺れるというより左右に動き、あまり体験しない感覚が襲ってきました。とうとう自分の脳の障害がでてきたのかなあ。と真剣に思いましたが、どうやら参加者全員が同じ事を考えていたようです。

そして授業終了後仲間の一人がまだ目新しかったスマートフォンをいじっていると「えらいことになっています。」と叫びながら津波でさらわれて行く車の動画を見せてくれました。始めて事の大きさに気づきました。

そう言えば阪神淡路大震災のときも数時間後にえらいことに気づいたことを思い出します。

あれから2年。

今年の学会で福島の動物保護施設より現状を訴えに来ていた獣医師が報告しておりました。

猫が300頭弱、犬が80頭余り。まだまだ飼い主が判っていても戻れない。保護するまでに子供を生んで増えてしまった。などの理由で施設で生活しています。

絶対に処分しない。安楽死しない。を合言葉に日々生活の質を落とすことなく、職員、ボランティアの人たちに育まれている動物達の現状があります。

そのためには資金が絶対的に足りません。

当院受付でお預かりしている動物のための震災募金を、今回は赤十字や日本獣医師会ではなく、直接現場の福島県動物救護本部に義援金として口座に

       50、016円

 

送らせて頂きました。他にも施設はあるのだろうと思いますが、とりあえず目の前の困窮した事態に反応致しました。

皆様に謹んでご報告いたします。ご協力ありがとう御座いました。

まだまだ支援は続けるつもりです。

 

2013年 花粉情報が出ました

月曜日, 2月 4th, 2013

日本気象協会の発表によりますと、そろそろスギ花粉が飛び交うと予想されています。

奈良県北部では2月20日以降には例年並み(昨年よりやや多い)花粉が予想されています。

関東以北では例年の3~7倍の多さと言われていますので、並大抵ではありません。

このような時、人はマスクをして帰宅するとうがいが必要でしょう。また人も動物も可能であればレインコートのような払えば付着した花粉がすぐに落ちる素材の衣服を着用し、帰宅すると屋外でコートを振るい払って表面の花粉を屋内に持ち込まないようにしなければなりません。

また頭髪も同じくでしょう。

動物達も毎回散歩後は屋外でブラッシングをしてあげる必要があります。

また平素からアトピー性皮膚炎を発症している子は、小まめにシャンプーと保湿剤を用いたスキンケアーが必須です。

また花粉に混じってPM2.5(particulate Matter:ジーゼル排気微粒子)もやって来ます。呼吸器の疾患にも注意しましょう。

それにしても困った季節です。

 

フタトゲチマダニ

土曜日, 2月 2nd, 2013

先日山口県でフタトゲチマダニから重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndrom : SFTS)の発生が確認されました。少し前から中国で発生しており治療方法がなく、対処療法に頼るしかないと言う事です。病状は割愛します。

この疾患はSFTS ウィルス感染によります。このウィルスは現在のところフタトゲチマダニが媒介すると言われております。

さてこのフタトゲチマダニは、日本全国の草むらならどこにでも見つけることができます。

吸血前は2~3mmほどの大きさですが、吸血すると40~100倍に膨れ上がります。大きくなって皮膚に喰らいついて「昨日までなかったのに今朝おきたら腫瘍が出来ている。」と言って慌てて診察に来られる事も度々です。

(写真注:上記の写真におけるマダニの分類は未定です。)

 

このマダニはイヌのバベシア症の媒介者でもあるのです。

しかしこのマダニを外から見ても、病原体を持っているのか持っていないのかはさっぱり判りません。

そこで人が草むらに入るときや庭の清掃を行うときなどは、必ず手袋、長袖、長ズボンの着用が必要になるかもしれません。

また動物達には積極的にマダニ駆除剤の投与をしておかれる方が良いでしょう。

もしも万が一人や動物にマダニが食いつたとしても、素手で除去せずに、薄いビニールかゴムの手袋を装着して、ピンセットを用いて取り除きましょう。

またマダニは皮膚深くにアンカー状の構造物を打ち込み、皮膚とアンカーの間にセメント物質を流し込んで強固にくっ付いております。いくら引っ張りあげてもなかなか除去できません。それ以上引っ張ればマダニの顎が千切れてしまい、顎(顎器)から先端が皮膚に残るだけです。

そこで除去するイメージを

地面に棒杭が打ち込んであると想像してください。抜くときに真上に引っ張りあげてもなかなか抜けません。よほどの力持ちでしか無理です。ではどうします?地面から下に打ち込まれている杭の部分をほぐしてやると抜けやすそうです。スコップでこり起すか、それとも棒杭を両手で抱えて、地面に刺さっている箇所を支点にし、土の中で棒杭の先端でグルグル円を描くように棒杭を回すとほぐれます。これを数回行うと棒杭はようやく地面より抜けてくれるはずです。

マダニも同じように回してやると除去しやすくなります。

写真のようにたくさん一度に寄生してしまったマダニは、薬剤でマダニを弱らせて複数の人手を介して除去します。実はこの写真のマダニはごく一部で、実際にはこの5倍の数が寄生していました。またこのイヌは庭でしか遊んでいなかったようです。

イヌもヒトもマダニの感染に十分に注意しましょう。

マダニに対する詳しいサイトがあります。ここも参考にして頂くと良いでしょう。

尾木ママと考える大切な命の授業-2013.3.3 うだアニマルパーク

月曜日, 1月 21st, 2013

いのちの教育講演会- 尾木ママと考える「大切な命」が平成25年3月3日 うだアニマルパークで開催されます。

http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-28380.htm

命は大切ですか?と小学1年生に尋ねれば必ず大きな声で大切です!って答えます。

しかし何故命の大切なのかと尋ねられた時、どれだけ理路整然と答えられるでしょうか。

私達奈良県獣医師会は年間10校くらい小学校を回って、命の教育と題して授業を実施しております。

一度改めて命について尾木ママの授業を受けてみませんか。

 

受付のPCが修復いたしました

金曜日, 1月 11th, 2013

昨日入院先から受付のパソコンが退院して参りました。

数日ご迷惑をお掛けしておりました。申し訳ありません。

ソフト会社の俊敏で丁寧な対応と宅配便の発達のお陰で、かなり早い退院となりました。

パソコンの寿命は短いもんですね。今回は11年も持ったのが不思議なくらいです。もっともその間ハードディスク、電源装置、記憶媒体のMOの交換を行いました。

受付のパソコンはいまだにXPでしか動かない受付専用ソフトです。そのため昨年1台XP搭載のパソコンを確保しておいたのが今回奏効しました。

これであと数年は持ってくれるでしょう。

でも診察券はお持ちください。よろしくお願いします。

診察券が命です

火曜日, 1月 8th, 2013

受付のパソコンが作動しなくなりました。

思えば暮れからおかしな動きをしていたのですが、時期が時期だけにどうしようもなく年が明けました。

するとさっぱりと動きません。

止む無く入院させることになり、現在受け付けにはパソコンがありません。

どうか診察券をご提示頂きますようお願い致します。

東側の赤い扉を一時閉鎖しました

日曜日, 12月 16th, 2012

昨日、東側の赤い扉を閉鎖しました。

外側の開閉用取手が破損し、開閉不能となったためです。

安全性を確認した上で再開を検討いたします。

病院正面の自動扉のみをご利用ください。

ねこ 写真展

火曜日, 11月 27th, 2012

岩合 光昭写真展 ねこ が12月27日~1月9日まで近鉄百貨店奈良店6階奈良ホールにて開催されます。

ご興味のある方は足をお運びください。入場料500円。

数枚しかありませんが無料招待券を受付に保有しております。お声をおかけくだれば差し上げます。

私も行って見ようと思います。

お盆も明けました

金曜日, 8月 17th, 2012

皆様のお盆休みは如何でしたでしょう。

幸い病院では大きな出来事はありませんでしたが、1件ヒヤッとした症例がありました。

夜の7時頃いつものように行かれていた10歳のチワワ君が突然路上で倒れたと駆け込まれてきました。

拝見すると舌の色は蒼白で呼吸も苦しそうでした。どうやら心不全を以前から持ち合わせているようです。

この子の既往歴は不明でしたが、酸素吸入している間に徐々に顔つきも良くなり呼吸もらくになり、舌の色もきれいなピンク色になってきました。

恐らくまさか心不全を持っているとご存じなく、まだまだ地熱が熱い時間帯に散歩に行かれ循環不全に陥ったものと考えられます。

レントゲン検査上では肺にも異常が見つからなかったので、早速翌日かかり付けの動物病院に行って頂くようお願いしてお帰りいただきました。

そう言えばもう1件。

夜の8時。犬の散歩に行かれていた方がある公園に差し掛かると、1匹の大きなゴールデンレトリバーが横たわっていたと電話連絡がありました。このままでは衰弱してしまうのでと診察する事になったのです。

そして数分後、再度電話がありました。そうこうしているうちに飼い主様が現れたとのこと。そのゴールデンレトリバー君はかなり高齢らしく、自分で庭を抜け出して公園でへばってしまっていたらしいのです。

何はともあれ無事飼い主様の家に帰られたと連絡が入り安堵した次第です。それにしも暑い日の夜とは言え、老齢の動物にはまだままだ厳しいですねえ。

暑い日が続きます。皆様ご注意ください。

お盆です

土曜日, 8月 11th, 2012

とは言いましても怪談ではありませんが、やはり恐ろしい話です。

長期休暇に愛犬や愛猫をつれて旅行・帰省に行かれると思います。人々はそれぞれ気持ちもそぞろになっているとき、動物達への注意が散漫になりがちです。

ちょっと目を放した隙に門扉から外に出て交通事故や階段から落ちて骨折。

ちょっと目を放した隙に、テーブルの上のチョコレートを食べてしまった。

ちょっと目を放した隙に、親戚の人から食べ物をたくさん食べ物を貰ってしまった。

ちょっとの時間車に置いておいたらぐったりした。

などなど。

くれぐれもご注意ください。


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