2018/07

マムシに咬まれた??

土曜日, 7月 21st, 2018

先日このブログで毒ヘビによる文章を書きました。

すると2~3日後、大型の犬を散歩中、夜草むらで寝転がっりおかしなタイミングで起き上がったときに顔の辺りからヘビが逃げていった・・・という主訴で来院されました。

その子はいたっていつもと同じ表情でしたが、触診を続けていくうちに右耳の根元が腫れている事に気付きました。

抗血清がないため、ヘビの牙にはかなりの細菌が住んでいるため、まずは抗生物質の投与をしっかりとして一晩観察することにしました。

翌朝再び診察に来てもらいますと、耳の腫れも退き元気で変わりなく過ごしているとの事。

よい経過でしたのでそのまま観察してもらうことにしました。

なにはともあれ良好な経緯でしたが、症例によっては死の転帰を取ることもあり得ます。

これだけ暑い時期は溝や薄暗い物陰に十分注意してお過ごしください。

梅雨明けしました

月曜日, 7月 9th, 2018

先週までの大雨がウソのようにすっかり夏の空です。

地面や草むらは湿度が高く、一歩足を踏み入れるとムシムシします。

このような時、側溝、物置の影、池の端などではマムシやヤマカカシが隠れている事があります。

猫や犬はその存在に気付いた時、興味深げに近づき、近づかれたマムシやヤマカカシは驚いて反撃に出て噛み付きます。

もちろん毒ヘビですから咬まれた猫や犬は大変!毒で生死をさまようこともあります。

動物病院には毒ヘビの血清がないため、思うように治療が進まないことすらあります。(毒ヘビの血清は各毒ヘビにより異なります。例えばマムシですとマムシをたくさん捕まえてきてその牙から毒をたくさん採取し、今度はそれを冷凍し濃縮させ、それを馬や羊に中毒にならない程度の量を数回接種し、その後その馬や羊から採血し血清を作ります。ですから血清は世界的に貴重でたくさんは保有できない薬なので人の病院に優先的にストックされ、動物病院へはなかなか回ってきません。)

とにかく怪しい箇所には近づかないようにしましょう。

ノミの発生を複数確認

月曜日, 7月 9th, 2018

長雨が続きました。皆様方の周辺では大きな被害は御座いませんでしたでしょうか。

先週辺りからノミの大量発生した複数の症例に出くわしました。

湿度と温度が急に高くなりますと、それまでに生み落とされていたノミの卵が孵化して幼虫から蛹(さなぎ)になりそして成虫に生長します。

そしてあっと言う間に家の中で増殖し大変な事になります。

お外に遊びに行くネコさんや散歩が大好きなイヌさんたちはノミ予防をしっかりとしましょう。


Copyright © 2009 山尾獣医科病院 All Rights Reserved.