2017/06

なぜ花に惹かれるのでしょう

金曜日, 6月 30th, 2017

手をかけ丹精込めてやっと生長し静かに花が咲く、その瞬間とても大きな喜びを得ます。

この喜びがなんとも言えない「やった~、咲いたぞ~、しかもきれいに咲いた~」っやつです。

一度は枯れたかな?冬とっても寒かったしなあ。根の辺りに敷き藁してやったほうが良かったかな?って思っていても、春になると青い葉っぱが出てきて、しばらくすると伸びてきて、気がつけば花の芽まで付けてしまって。いや~今年も元気だったのかい?って会話が成立するのです。

いろいろな花の表情もあります。時には自分の心を反映しているように見えるときもあります。やはり元気な花も必要です。

もうすぐひまわりが咲くでしょう。今年は鉢栽培してみました。根が張る植物だけに心配しましたが案外大きくなって驚きです。何故か3本のひまわりが大中小勢ぞろい。大ちゃん、中ちゃん、小ちゃんと名前を付けました。

これは背丈が170cmほどに生長した大ちゃん。ちょっとおませです。急がなくても良いからね。元気に咲いてさえくれれば良いよ。

今心配しているのは強い風が吹いたら頭でっかちなだけに倒れてしまわないかと・・・。老婆心でしょうか。

きっと話しかけてばかりいると「うるさいなあ。せっかくほっこりしてるのに~」って言われるかもしれませんね。

おっと、嫌われては困るので静かに見守ることにします。

そうこうしているうちに夏の花、キキョウが開花しました。涼しげです。お花の世界は夏真っ盛り?

ちょっとマジメな話 獣医学部増設について

火曜日, 6月 27th, 2017

加計学園の岡山大学獣医学部獣医学科新設。

岩盤に穴を開けると言いつつ学部の新設に力を注ぐ内閣。果たして国民はそれで幸せになるのかな。

小動物獣医師の僕としてはこれから10年後20年後を考えると飼育者数は減少する計算もあるし、それが本当だとするとこれ以上小動物臨床獣医師は必要がなくなるばかりか、小動物臨床獣医師数も減少してゆくことになる。

産業動物獣医師(牛・豚・鶏)は国民の食の基盤を支えているだから絶対に必要。だから減らしてはならない。現存する大学で学生の意識に訴えかける努力をするだけでもよい結果がでるかもしれないし、新たな大学を作ってもその保障はない。大動物の可愛さ。皆はまだ知らないだけ。とってもおおらかな、そして繊細な表情を持っていることを知っているだろうか。草食動物ならではの雰囲気が牛にはある。馬にもある。ただ豚は怖い。豚は怒れば向かってくると言う。僕は豚の現場を知らないけれど、聞けばオス豚はそうとうヤバイのもいるらしい。一方ニワトリはほぼオートメーション化されちょっと悲しげでもある。

馬は特殊で今や産業動物としての位置は微妙になっている。競走馬は国家の許す公営ギャンブルの一つである。その位置はかなり特殊であり、診察する獣医師も相当特殊な技術と経験・施設を必要とする。間違っても小動物獣医師が馬の診察など出来ない。

バイオサイエンスに特化した学生を輩出したければ、現存する大学を強化するだけで済む話。

国家公務員、地方公務員の獣医師が不足している言われているが、大きな理由は給与面であることを隠し続け、学生数だけを増やしてその計算が成り立つと思っているのが不思議。

現在公務員給与のランクは医・歯・薬・獣の順番で決められており、たとえ仕事内容が同じでも給与はこのランクを基準にしか算定されていない。ところが現場では公衆衛生(食中毒などの管理監督、検疫業務)や食肉検査(膨大な量の肉の検査、伝染病の管理監督、発生した時は体力の続く限りそれに当たる)などとても危険でしかも相当乱暴な言葉も掛けられながらの業務もまれではないと聞く。

日本獣医師会は長年公務員給与の是正を求めて提言してきたが、全く聞き入れられず、それどころか学生数をただ増やすと言うことで「改善」と言うのだから、どれだけ現場を見ていないが伺える。日本獣医師会はたかだか3万ちょっとの小さな団体ゆえに提言力が乏しいのはわかるが、現場の意見を聞かずして経済効果だけを優先する国の方針にはいささか怒りすら隠せない。

 

他の学部をとやかく言う資格はないが、歯学部、薬学部が既に増設認可され今に至り、排出された学生達は果たして今全てが国家資格を得て業務に携わる事が出来ているのだろうか。聞くところでは大学により国家試験合格率が様々で、あぶれてしまっているとも聞く。大学に晴れて入学できたはいいが、卒業そして国家試験受験となるともっと茨の道が待っているのでは学生諸子やその家族が惨めな思いをする。そのとき学生は順調に来ても24歳。そのまま国家試験浪人をして進むのか、方向転換を図るべく努力をするのか。運よく方向を変える事が出来た人はまだ良いが、出来ずにトラウマだけが残る人生を国家は補償できるのだろうか。

学部増設には様々な思惑と人生が交錯しているように思うのは僕だけだろうか。

「真と問う」とはどういうことか。今一度考えたい。

 

やっぱりボウフラが発生!!そして

火曜日, 6月 27th, 2017

キィウィ・フルーツ棚を作成した時、その一角に60×40×10cmほどのプラスチックトレーを地面に埋没設置し、水を張ってハンゲショウ池を作りました。

恐らく季節になるとボウフラが湧くかな?と危惧して居ったのですが、案の定体長1mmほどの細い虫が水面付近から水底にかけてピンピン動いていました。

そこで予てから飼育しておりましたメダカさんの出動を願い、1匹放流の次第となりました。ちなみに我が家ではメダカさんの出張と言っています。

放流されたメダカさん、いきなり元気になりあっちこっちを突いたり吸い付いたりして余念がありません。どうやら御気に召したのでしょうか。

これで大きくなってメダカさんではなくなったらどうしましょう。

本格的に梅雨。そして活躍する・・・はずのアイテム。

金曜日, 6月 23rd, 2017

構想1ヶ月。作成30分。なんともお粗末な物をご紹介します。

雨の日、車に乗り降りする時、傘の雨だれが車内を濡らす・・・これ気になりませんかぁ?そんなあなたにお薦めなのがこれ。

 

うすうす市販であるのは判っていたのですが、是非とも作りたかったのです。

本体はエアコンの配管用カバーです。丁度傘の長さに良いのがお店にありました。そして雨水を貯めて置く所は病院ならではの点滴の袋をテープでとめただけ(夏場の熱で溶けてしまうかもしれません)。

さてこれで大雨の時傘にたくさんの水滴がついていても車内をボトボトに濡らす事は減るかどうか。

予め助手席に横たえていたこの筒に濡れた傘を入れて、後ろ手に助手席のヘッドレストのポールにこの黄緑のベルトを通しマジックテープで留めれば雨滴は先の袋に溜まります。

 

早く実験したいです。

雨水の溜まる所と使用済みのペットボトルのサイズが上手く合えば、雨水が貯まってもキャップを取って排出可能となると思います。改良の余地は十分に残しております。

ちなみにこの本体だけで確か600円くらいでした。後は廃材利用です。

追伸、

ショックです。「アンブレラケース」という名前でインターネットでは600円で格好いいのが売っていました。送料も無料ですって。

皆さんはご購入されることをお勧めします。

でも改良は続けます。いや続けるつもりです。続けるでしょう・・・。トホホ。

初夏の花壇

火曜日, 6月 20th, 2017

梅雨の最中とは申しましてもまだまだ空梅雨。花壇を潤す雨水タンクもスッカラカン。早く雨が降ってくれないかな~なんて思っている今日この頃です。一層のこと雨乞いでもやろうかしら?でも効きすぎてドエライ雨になったら責任持てないし。と思った矢先、とうとう雨雲が西からノッシノッシやって来ました。明日からはどうやら雨模様です。

スッカラカンの雨水タンクにも少しは貯水してくれるでしょう。このタンク元々はジュースを運ぶための樹脂製ドラム缶でして、我が家の屋根に降った雨を雨どいからタンクに引き込んで溜めております。それゆえ晴天が続いた後の雨には、屋根にこびり付いた種や花粉、恐らくPM2.5や土が一緒にタンクに入りますので、月日が経てば底にヘドロのように溜まります。これを1年に数回掃除するのも大切なメンテナンスとなります。

しかしこのタンクの御蔭で多少は水道代を節約できるばかりか、もしも水道が出なくなったときトイレの水として役立つだろうと思い設置しました。

それはさておき初夏の花達がそろそろ咲き始め、ちょっと賑やかになってきました。

5月22日にはまだ20cmほどの苗だったヒマワリが、今日には150cmほどに生長しもう花が咲きそうです。

またコスモス、オミナエシも花をつけ始めました。

シャラの木もつぼみが大きくなり1輪だけ可愛い黄色いシベが見え始めました。

祇園祭が近づくとヤサカマモリというムクゲの一種も咲き始めます。

夏と言えばハンゲショウが見事な白い葉っぱを見せてくれますが、昨年はどうも上手く花をつけなかったのです。さて今年は咲いてくれるか心配しておりましたが、1輪だけ長細い花を咲かせ葉っぱも白く化粧してくれました。この写真ですとゼンゲショウですね。やはりドクダミ科だけにドクダミとそっくりな花です。ちなみにドクダミの葉っぱをいじると独特の香りがしますよね。僕は嫌いではありません。なんともスッキリする気がします。

4~5本だけで垣根を作っていますオウゴンマサキ。この小さな小さな花も近くで見るととても幻想的です。

一昨年、昨年と連続で栽培していましたコキア。冬に刈り取り花壇に転がしていましたところ、種があっちこっちにばら撒かれ、芽を出して大きく育って来ました。

植木鉢でも栽培しておりますが、どうもばら撒かれたコキアの方が姿が良いように思います。可愛いモコモコとした姿のコキア畑が楽しみです。

 

 

鹿が集団でのんびり。でもそこは・・・

火曜日, 6月 13th, 2017

奈良教育大学附属幼稚園でウサギさんの飼育について子供たちにお話しする機会がありました。

お話に行くために車を大学構内にある駐車場に止めます。そして徒歩で幼稚園の入り口まで行く途中、なんと5~6頭くらいの鹿の集団がフツ~にのんびりと当たり前のように草を食んでいるではありませんか。さすが奈良公園に隣接した大学です。

そのことを後に大学の先生にお話したら「いや~大学構内に熊のでる大学もあるよ~。」って。

いろいろ世間は広いです。ちなみにうちの住所は押熊町ですが熊はでません。

ストロベリームーン

土曜日, 6月 10th, 2017

赤いイチゴのようなお月様をイメージしていました「ストロベリームーン」。メディアでは写真が赤めのお月様を掲示しながら、一方文章では見た目に期待するほど赤い月ではありません、てな表現をしています。どないやねん!って印象です。

でもこの目で確かめなければ気が済まなくなり、診察が終わってから駐車場に華奢な三脚を立ててチョロッと撮影してみました。

確かにやや黄みを帯びていますが、決して赤くはありません。

でもカメラって絞り、シャッタースピード、ホワイトバンスなどを変えると絵の風合いが結構変えられます。

試しにいろいろやってみました。

さてどのお月様がお気に入りでしょうか。

実はふつうに撮影したのは真ん中のお月様でした。上と下はホワイトバランスをいろいろ変えているうちに撮影できたものです。

撮影後のデータをPCで編集はしておりませんが、これだけ撮影条件で変わるもんです。

実はレントゲン写真もそんなところがあります。撮影条件はとても大切で、体の向きによっても写る異常と映らない異常があったりするのです。また顕微鏡もそんなところがあります。被写界深度といいまして、光の束を広げたり狭めたりで見えたり見えなかったりするのです。

光のコントロールはもっともっと自在に出来ると楽しいでしょうね。

とうとう梅雨入り

木曜日, 6月 8th, 2017

今年も梅雨入り宣言がでました。

裏の駐車場はそれを目指して早めに草刈やら刈った草集めなどを済ませ、ちょっと一安心です。

今年のアジサイは小ぶりな花ばかりになってしまいましたが、それでも色とりどり楽しませてくれてます。奥のキィウィー棚ではキィウィーフルーツのツルがどんどん延びてきておりますし、グリーンカーテンを目指しているアサガオ、コキアの苗も生長し始めており、バラも濃いピンクの花をつけ始めました。

またハンゲショウもかなり大きくなり昨年は咲かなかった花も今年は咲いてくれる様子です。

夏になるにつれ植物は生長し楽しませてくれます。

この時期なると京都の真如堂が一番気になります。先日用事で近くまで行きましたので、そのついでに立ち寄ってみました。

門から見る青紅葉がとても奥行きが感じられ好きです。

 

かなり以前から奥行きのある構図が好きで、お寺の回廊や海岸沿いから見た遠くの岬なんてのは惹かれます。

本堂前には大きな菩提樹の木があります。数年前から伺うのですが、なかなかきれいな開花に出会えません。今年はどうやらまだ少し早かったようです。

またいつの機会にか会えますでしょう。

秋篠寺 大元師明王御開帳

木曜日, 6月 8th, 2017

秋篠寺。近くにありながら僕はまだ1回しか行った事がありません。それも得意の早朝に自転車で行っただけです。

苔むしたお庭がとてもきれいで、早朝の静けさと相まって思わずたたずんでしまいました。御蔭で数箇所蚊に刺された記憶があります。

秋篠寺といえば秋篠宮様でも有名になったお寺ですが、年に1回大元師明王という仏像を御開帳されると聞き行って見ました。

すると結構多くの人が列を作り、待つこと約25分ほどでようやく受付までたどり着き、ここで拝観料とご朱印帳をお預けすることが出来ました。

そして本堂前の庭に並んでここから10分ほどで大元堂に入り、大元師明王像を拝めました。手が6本ありとても力強い像です。

この方は国家安泰の本尊らしく、アメリカファーストだとか言っているアメリカ、わがままな北朝鮮、テロ集団を抱える中東、それらを影から支援するロシアなどなど世界では自分の事で精一杯の国ばかり。日本も例外ではありませんが、ともあれ国家安泰は基本中の基本。どうかお守り頂きたくお参りさせて頂きました。

本堂前のお庭には甘い香りが漂っており、なにかしら?と近寄ってみると、なんとなんと「菩提樹」でした。

お釈迦様が悟りを開かれた菩提樹とは異なるのですが、可愛い小さな花をたくさんつけ、とてもいい香りを周囲に振りまいていました。これだけ満開中の菩提樹に出会ったのは初めてです。いつももう終わりかけで、大抵開花して1週間もすると茶色く黄色くなってしまいます。今回はとてもタイミングがよかったです。

帰りがけに押熊にある常光寺さんに伺い、こちらでも歓喜天という頭は像(ガネーシャ)で体から下は人、左向きの女性神と右向きの男性神が抱き合っており、女性神が男性神の足を踏んでいる一風変わった像を拝ませてもらいました。高さ30cmほどのお像で、その周囲には多くの仏像も祀ってありました。

もちろんご本尊の不動明王様はとても迫力があり、こちらも外せない仏像です。

ともあれ数年前から行きたかった年に1回の御開帳に伺う事ができたし、菩提樹の満開にも遭遇できましたし、とても幸運でした。

 


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