一昨年、昨年と2年連続でお目にかかれたアリスイさんが今年も来ていました。
今年は周辺が工事で喧しかったのできっと困っているだろうなあ、と思ったのですが、偶然ゆっくり観察していると椿の木陰でゴソゴソ動いている陰を発見!
レンズで拡大してみると・・・・アリスイさんでした。おお!今年も来ていたんだね~。ようこそ。
でも近くに寄る事ができず10mほどのところから観察させてもらいました。
今年はピョンピョン飛び回り、気のせいか元気でした。
実施するはずの内視鏡検査が中止になり多少の時間が空いたので、少し離れた公園を30分ほど覗いて来ました。
ここはとある所でお会いした60歳代くらいの方からお聞きしたスポットだったのです。
初めての場所ですから、あまり勝手がわかりません。
こういうときはゆっくり、じっくり歩くと鳥達に逢える事が多いのです。
すると彼らのテリトリーに入ってしまったのでしょうか、1羽のジョウビタキのメスがしきりに枝から枝へ飛び交い、けん制をかけてきます。
奥の方ではこれもメスのルリビタキが様子をうかがっていました。
少し離れた木ではヒヨドリが我関せずと花の蜜を吸っています。
ここは梅の木がたくさんあって、あと1~2週間ほどしたらいい香りが一面に漂うのでしょう。
白梅は少し早く開花しており、近づくとほのかに香りが立ち、春を感じることが出来ました。
まだまだ95%は蕾ばかりです。
今度は梅の花達に会いに行こうと思います。
そろそろ花粉情報が出ています。今日は奈良市周辺では花粉が『多い』そうです。
この3~4日ほど前より、アトピー性やアレルギー性の外耳炎や皮膚炎症状が多く、いよいよ季節到来かな?と思わせる症例に遭遇します。
散歩から帰宅したときは、家に入る前に外でブラッシングをしてあげてください。また飼い主さんの衣服も外で払ってからお家に入るようにしてあげましょう。
キーワードは「家に花粉を持ち込まない」です。
また皮膚の炎症が強い場合、適切なシャンプーと保湿剤の使用が効果を発揮します。
気長くまめに対応してあげましょう。
休診日のある日、とある街角に献血のバスが停まっていました。
ふと時間を見ると1時間ほどゆとりがありましたので、早速協力する事にしました。
献血に対するアンケート、問診票の記入、個人情報の説明などを読んだ後、献血カードの作成をしてもらいます。今のカードは磁気カードなんですね。そうスーパーのポイントカードみたいになっています。それもPCでその場で作成ができるんです。これが当たり前の世の中ですか。
次に医師による問診と血圧測定。
最後に看護師さんによる検診のための採血と血液型判定。
とこれで大体15分くらいでした。
ようやく献血バスに乗り込んで400ccの献血です。以前は200ccでしたよね。
思えば震災後献血をしなければいけないと思ってから2年が経ちました。
献血自体はこれで2度目です。1度目は勤務しているときに京都の京阪三条駅前でふらりとしました。
当時と比べると事務作業も全てがスムースです。
献血時間は400ccも取って僅か15分くらい。早いもんです。
最後にお茶をもらって帰ります。
少しはお役に立てたかもしれない休診日の一コマでした。
バレンタインディも終わり、各御家庭には幾ばくかのチョコレートが蓄財されている事と思います。
そんな中にいる犬たちは、いつどうやってその魅力あるチョコレートをGETしようかと企んでいるのです。
ちょっとした隙にカバンを開けたり、机に上ったり・・・。
そして美味しい魅惑のチョコレートを食した後、とんでもない結果が待っているとは知らずに。
毎年のようにこの時期、チョコレートを食べた~と言って駆け込んで来られる症例があります。最悪は死につながる怖いものなのです。
一体どれくらい食べたらどのような症状が出るのでしょう。その目安となる面白いサイトが紹介されていましたので下記に記します。これはナショナル・ジオグラフィックという雑誌のサイトです。犬の体重を入れると、ホワイトチョコ、ミルクチョコ、セミスイート、カカオなどチョコレート製品によってその危険量が目安として現れます。
たったこれくらいで?こんなに食べないと起こらないの?じゃあこれくらならいいなあ~。
なんて暢気な事を言わないで、危険なものは絶対に与えないで下さい。
http://ngm.nationalgeographic.com/2007/10/pets/chocolate-chart-interactive.html
まず体重の標記をlbs(重量ポンド)かkgの選択をします。次にチョコレートの重さOunces(オンス)かGrams(グラム)を選択します。
最後に犬の写真とチョコレートの写真の間にある矢印をマウスで動かして、体重を選択します。
すると目安となる危険値がそれぞれグラフと数値で現れてきます。
そして量によって嘔吐・下痢、速い心拍、震顫・発作、致死が記されます。
怖いでしょ。
人の向精神薬が下水に流れ、川に混入すると下流の魚に警戒心が低下するという報告があります。
これもれっきとして環境汚染です。悪用する釣り人もいるかも知れず、大変なことです。
またこの魚を食べた動物はどうなるのか、という連鎖も考えなければなりません。
様々な環境汚染があります。
今手にしている本で「免疫の逆襲」と言うのがあります。水銀や重金属における汚染により人の免疫機能が異常に反応し、本来は外敵に対して働く免疫機構が自分自身の体に攻撃を開始してしまうという事象を捉えた話です。
中国ではPM2.5という汚染物質を発していますが、どうやらアフリカやインドでも同じ物質が確認されています。
地球規模の確認と認識が大切ではないでしょうか。
【ロンドン時事】動物愛護の観点からも「野良犬をなくそう」と英政府は8日までに、犬に識別チップを埋め込むよう飼い主に求める計画を明らかにした。違反した場合、最高500ポンド(約7万3000円)の罰金となる。
政府統計によると、捨てられたり、行方不明になったりする飼い犬は毎年10万匹以上。政府や動物愛護団体は野良犬を捕獲して収容する「作戦」を展開しており、保護施設維持費などで毎年、5700万ポンド(約83億円)前後を支出する。
こんな記事を見つけました。
動物愛護の国だからできる事なのでしょうか。不快な言葉ですが野良犬、不要犬を無くす為には有効な手段なのかもしれません。
日本気象協会の発表によりますと、そろそろスギ花粉が飛び交うと予想されています。
奈良県北部では2月20日以降には例年並み(昨年よりやや多い)花粉が予想されています。
関東以北では例年の3~7倍の多さと言われていますので、並大抵ではありません。
このような時、人はマスクをして帰宅するとうがいが必要でしょう。また人も動物も可能であればレインコートのような払えば付着した花粉がすぐに落ちる素材の衣服を着用し、帰宅すると屋外でコートを振るい払って表面の花粉を屋内に持ち込まないようにしなければなりません。
また頭髪も同じくでしょう。
動物達も毎回散歩後は屋外でブラッシングをしてあげる必要があります。
また平素からアトピー性皮膚炎を発症している子は、小まめにシャンプーと保湿剤を用いたスキンケアーが必須です。
また花粉に混じってPM2.5(particulate Matter:ジーゼル排気微粒子)もやって来ます。呼吸器の疾患にも注意しましょう。
それにしても困った季節です。
節分は旧のお正月と聞きました。
鬼は外、福は内と掛け声も最近はめっきり減ったような気がします。これも少子化のせいでしょうか。
土曜日夕方京都の吉田山神社と聖護院さんに行きました。この数年聖護院さんへは毎年節分にお参りしており、なんだか習慣になってきたのかもしれません。
近くの方に聞くと節分と言えば「吉田山神社」でしょ、と言われたので、昨年お参りに行ったのですが、2日の夜には追 ・(ついな:にんべんに難)式またの名を鬼やらい神事が行われると知ったので早速行って見ました。
開始は18時からだそうですが、仕事が終わって車を走らせ、上手く駐車場が見つかってもギリギリの計算。
5時40分ごろ到着したものの早足で吉田山の坂道を登ったものですから、呼吸は荒いし汗はかくしでコンディションは良くありませんでした。するといきなり参道を鬼が赤・青・黄の順番で山を降りてくるではないですか。まるで待っていてくれたみたい。
急いで慌ててカバンからカメラを出して撮影を試みるも、こんなときに限ってトラブル発生!シャッターが切れません。電気系統の故障です。その上レンズの選択がいけませんでした。どうせ近くからは写せないだろうからと、望遠レンズをつけていたのです。鬼は目の前2mほどのところを「ウオ~、ワオー」って叫びながら意気揚々と赤・青・黄の順番でやってきます。
無念にも撮影できず・・・。まあ仕方ないかぁ、と心は腐りながら本元宮にお参りしました。
その跡本宮に行くつもりで参道へ出ますとすっごい人・人・人で身動きが取れません。
困ったなあと思っていると、近くを歩いている方が「また鬼は参道を登って来るからね。」と仰っているのが耳に入りました。それはいい情報です。
待つこと10分ほど。確かに鬼が戻ってきました。
松明を掲げた子供達や陰陽師に扮した人たち。そして鬼達。
その集団が本宮で神事を行って鬼達は心を入れ替えたのでしょうか、本元宮に戻るようです。
なかなか見ごたえのある神事でした。
これで無病息災、平和と幸福をお祈りできました。
先日山口県でフタトゲチマダニから重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndrom : SFTS)の発生が確認されました。少し前から中国で発生しており治療方法がなく、対処療法に頼るしかないと言う事です。病状は割愛します。
この疾患はSFTS ウィルス感染によります。このウィルスは現在のところフタトゲチマダニが媒介すると言われております。
さてこのフタトゲチマダニは、日本全国の草むらならどこにでも見つけることができます。
吸血前は2~3mmほどの大きさですが、吸血すると40~100倍に膨れ上がります。大きくなって皮膚に喰らいついて「昨日までなかったのに今朝おきたら腫瘍が出来ている。」と言って慌てて診察に来られる事も度々です。
(写真注:上記の写真におけるマダニの分類は未定です。)
このマダニはイヌのバベシア症の媒介者でもあるのです。
しかしこのマダニを外から見ても、病原体を持っているのか持っていないのかはさっぱり判りません。
そこで人が草むらに入るときや庭の清掃を行うときなどは、必ず手袋、長袖、長ズボンの着用が必要になるかもしれません。
また動物達には積極的にマダニ駆除剤の投与をしておかれる方が良いでしょう。
もしも万が一人や動物にマダニが食いつたとしても、素手で除去せずに、薄いビニールかゴムの手袋を装着して、ピンセットを用いて取り除きましょう。
またマダニは皮膚深くにアンカー状の構造物を打ち込み、皮膚とアンカーの間にセメント物質を流し込んで強固にくっ付いております。いくら引っ張りあげてもなかなか除去できません。それ以上引っ張ればマダニの顎が千切れてしまい、顎(顎器)から先端が皮膚に残るだけです。
そこで除去するイメージを
地面に棒杭が打ち込んであると想像してください。抜くときに真上に引っ張りあげてもなかなか抜けません。よほどの力持ちでしか無理です。ではどうします?地面から下に打ち込まれている杭の部分をほぐしてやると抜けやすそうです。スコップでこり起すか、それとも棒杭を両手で抱えて、地面に刺さっている箇所を支点にし、土の中で棒杭の先端でグルグル円を描くように棒杭を回すとほぐれます。これを数回行うと棒杭はようやく地面より抜けてくれるはずです。
マダニも同じように回してやると除去しやすくなります。
写真のようにたくさん一度に寄生してしまったマダニは、薬剤でマダニを弱らせて複数の人手を介して除去します。実はこの写真のマダニはごく一部で、実際にはこの5倍の数が寄生していました。またこのイヌは庭でしか遊んでいなかったようです。
イヌもヒトもマダニの感染に十分に注意しましょう。
マダニに対する詳しいサイトがあります。ここも参考にして頂くと良いでしょう。
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