2009/11

秋のアレルギー性皮膚炎

土曜日, 11月 28th, 2009

11月に入って第2週目くらいから、突如皮膚の痒みを訴えたり、時には下痢を主症状として来院されるケースが増えております。

実は私も同じ時期、目が少し痒くなったりクシャミが出たりいたしまして、秋のアレルギー症状の訪れをひしひしと感じておりました。

おそらくブタクサやイネ科植物の花粉による季節性のアレルギーが疑われます。

皮膚の症状が強い場合は、適切なシャンプーで洗い流し、散歩の後はブラッシングを励行。それでも痒みが止まらない時は病院に行きましょう。

あくまでも花粉によるアレルギーですと時期が終われば症状も終息しますので、その間の対応が大切です。しっかりと獣医師に相談してください。

5番ランディー・バース

金曜日, 11月 27th, 2009

そう、1985年阪神タイガース優勝時打線の1人です。真弓、掛布、岡田、バースらが打線を引っ張り、亀山が走り、中西が投げる。こんな映像を開業したばかりの私は、阪神タイガースがデザインされた缶ビールを手に、友人達とTVで見て感動してました。あの優勝の前後、犬の名前でバース君は大流行でした。ですから次から次へとバース君が訪れたものです。でも掛布君や岡田君はいませんでした。

あれから数十年、バースが帰ってきました。しかも奈良に。

近畿自動車道を走っていると八尾あたりで「日ポリ化工」という看板が目に付きます。その看板にはランディー・バースが商品を勧めています。この会社は奈良の香芝に本社を置き、全国展開している風呂桶製作の大きな会社です。

この縁あってランディー・バース(現オクラホマ州上院議員)は遷都1300年祭に向けて準備している奈良県に寄付してくれたというのです。

バースと奈良。すこしマッチしない雰囲気ですが、何はともあれ感謝です。

そして今、バースと名乗る犬はもういません(ただし!バースJr.はいます。そう1代目バースの跡目を継いだ、少々おっちょこちょいの2代目さんです。)が、ランディー君はいるのです。ランディー君はすっかりとおじいちゃんになりましたが、丁寧に介助されて元気に過ごしています。頑張れランディー!

追伸、

なぜネコではいなかったのでしょうね。ランディー・バース君。いるんでしょうね。きっと。

土曜日の朝

土曜日, 11月 21st, 2009

今日は土曜日です。診察時間を朝7時に早めてもう何年になったのか、忘れました。「助かるよ~」の一言に支えられて続けております。

さあ、今日も頑張りますか~。と外を見ると、な・な・な・なんと・・・・・、ならやま大通りは渋滞です。しかも西側に向かって左側車線のみ。その先端はユニクロに続いています。

周りはまだ薄暗く、時計を見ますと5時50分。朝・・・のはずです。

何があったのでしょう。家内に聞きますと昨日広告が入っていて、60周年記念らしいのです。

こんな朝早くから仕事を始めているのは牛乳屋さんと新聞屋さん、昔はお豆腐屋さんくらいでした。お風呂屋さんもやってたかな?その禁を犯して当院は7時から始めたのですが、ユニクロには負けました。さすがデフレの王者です。向かうところ敵なし。そのうち高級品も扱うようになるのでしょうか。だってあの三越も江戸時代は安い着物の販売で一斉を風靡したと聞きます。

そしてまだ渋滞は続いています。皆様事故にだけはご注意ください。

奈良を元気にしよう

木曜日, 11月 12th, 2009

最近新聞だとかニュースを見ておりますと、「奈良で・・」とか「奈良の・・・」などの表現が目に付くようになりました。

奈良遷都1300年祭に始まり、セント君・まんと君などのキャラクター合戦。先日も書き込みましたがミシュランの観光ガイドで奈良が3星を獲得。イタリアのフィアットという車会社日本法人と荒井知事が契約して奈良の鹿革を使用が決定。TVでは鑑真和尚と唐招提寺をめぐる当時の天皇や貴族の関りを描いたドラマを放送。

最近ではなんと卑弥呼の住居跡かと論じられる遺跡が見つかったそうで、益々奈良ロマンは深まる一報です。史跡ファンでなくても心踊るはなしではありませんか。

奈良が元気になる話。とても楽しいことです。

キリン

水曜日, 11月 4th, 2009

zilaf1キリンは首が長くてとても優しい風貌をして人気のある動物です。元々あの長い首は短いものだったのでしょうが、食物の奪いあいから長い期間を経て自分の体を進化させ、とうとう高い木の葉っぱを食べることが出来るようになったと言われています。また遠くを見渡せるため、敵が襲ってきても良くわかるようにとも言われております。

動物によっては食べるもの自体を変えていく進化があったり、住むところを陸から海に変えて行きエサの確保をしてゆく動物もいます。(キリンの祖先はオカピーと言われる首の短いシマウマみたいな動物です)

しかし首がながくなって便利になったものの、今度はあの高いところにある脳に血液を送り込む心臓の働きが必要になったのです。心臓は血液を送り出すポンプですが、キリンの血圧は半端な力ではありません。同じ血圧を人間にかけると、間違いなく脳の血管は切れてしまい生きてゆけません。

ところがこのキリンも、地面にある草を食べます。そのとき頭の位置は心臓より下にあるわけです。そしてもし敵が襲ってきたとき急激に頭の位置を通常の高さに戻し、かつ走らねばならないとなったとしましょう。そうなると脳への血流が追いつかず、フラフラするはずなのです。これには血管の中の血液が下がらないために弁がついていて、血圧が下がるのを抑制しているのです。

また逆に急に草や水を飲むために頭の位置を下げると、頭痛がするほど血流が増えてしまい、これまたクラクラするはずなのです。実はこれをコントロールする血流の緩衝機能が後頭部にありこれをワンダーネットと呼んでいるのです。

体の対応はホント素晴らしいです。

大学時代、解剖学の授業で聞いた先生の話ですが、キリンのお肉はとても美味しいそうです。でも先住民族の人たちは取り尽くされてしまうことを恐れ、絶対にキリンを食べないと聞きました。彼らは自分たちの環境や食べ物を守り、育ててゆくのです。きっとお金というものが出来てから、食べる分だけの獲物や作物を確保するといる考えが薄れ、富を得ることに執着してしまう発想が動物を絶滅させてしまうきっかけになっているのでしょう。

しんぷる いず べすと!

ちなみにキリンの写真は私の作品です。ちょっときれいでしょ。


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