今年の春はいろいろ花が咲いてくれました。
昨年より蕾の量も多く、元気でした。肥料に工夫をしたからかもしれません。
ポピーが一斉に咲くと面白い配置になります。
このユリは3年目くらいです。
ジャーマンアイリスもたくさん咲いてくれました。
昨年の秋に拾ったイチョウの実を埋めておきましたところ、春になると芽を出しました。
これは岩船寺で見たミヤコワスレです。
朝6時半ごろ、木苺やバラの毛虫も取ったし1週間に一度の肥料もやったし、ボ~ッと少し空を見上げてみました。
明日からの前線接近に伴い、西からの風が心地よい6月です。
雲も程よくゆっくりと流れています。
首が疲れたので駐車場の縁石に横たわりず~っと空を見上げました。こんなこと何年振りでしょうか。東からのお日様が少しまばゆく感じられ、手のひらで遮りながら見上げます。
通りを走る車の喧騒もさほどでない時間帯。聞こえるのはカラスやツバメ、シジュウカラの声だけ。たまに風に煽られた枯葉が動くカラカラカラ。
久しぶりに見た空はとても青く懐かしい色です。煙のような雲、綿菓子のような雲が流れます。
明日からしばらくはこのような光景に会えないのだと思うと少し寂しいですが、暫くするとまた違う空に会えるでしょう。
今年の夏はどんな夏になるのでしょう。
今年の梅雨は長雨と言われて数日が過ぎ、気がつけば6月の初旬なのに猛暑日でした。
そしてそろそろ明後日あたりから梅雨入りの予報がでました。
梅雨はジメジメしていて余り好きではありませんが、植物にとっては大切な時季です。これがないとお米も育ちませんし、四季折々の植物が枯れてしまいます。
しかし雨も程よく降ってくれないと災害に繋がりますから程度問題です。
病院駐車場の花壇ではそろそろアジサイが咲き出しました。年々株が大きくなってきてボリュームが出てきます。
昨年購入しその後地植えにした白いアジサイも花をつけました。
アジサイって真上から撮影するとちょっと変ですね。
他には真夏の野菜、万願寺唐辛子が少し大きくなってきました。
白いかわいい花が咲き、そのあとニョキニョキっと唐辛子が出来て来ました。
まだ食べられるほどの大きさには育っておりません。
その近くには3年程前に地植えしたブラックベリーがようやく花を咲かせています。
淡いピンクのかわいい花です。
実になったらどんな味がするのでしょう。楽しみです。
さてこれから長い梅雨に入ります。植物達もいろいろ育ってくれることでしょう。
先日土曜日を休診致しまして、神奈川にある母校へ行って参りました。毎年5月の第4土曜に開催される会議のためです。開業獣医師にとっては土曜日の召集は、患者様方にご迷惑をお掛けするので辛いのですが、なかなか変更してくれません。
そこでせっかく神奈川にまで行くのでしたら、ついでと言ってはなんですが、「国立競技場」及びまだ見た事のない周辺を歩いてきました。学生時代にはほぼ大学街から出たことがなく、東京のことは殆ど知りません。
今この季節は緑が多く、とても気持ちのよい探索ルートでした。神宮外苑という公園があるんです。
気がつくと国立競技場の外苑前ゲートに着きました。多くの選手や観客が通った事でしょう。様々なドラマも生まれたことでしょう。選手にとってはここが憧れの地でもあったはずです。とても感慨深くなりました。
そのまま外周を歩きますと、遠くに背高のっぽのビルが見えました。なんでしょう。方向からすると新宿方面。としたら都庁?あんなのだったかな?
そのまま外周を歩きますと、競技場の壁に東京オリンピック各競技でのメダリスト名が刻まれておりました。そう言えばテレビで見てました。アベベや君原、三宅と言った名前をかろうじて覚えているくらいです。
そして例の背高のっぽのビルがかなり近くに見えました。いっそあそこまで歩こうか。
新宿御苑の前を通り、ついにビルに到着です。
都庁かな??と思って見ますと、「Docomo」と書いてあるのが見えました。ドコモビルなんですね~。田舎者ですからわかりませんでした。
じゃあ都庁は?確か45階の展望台から国立競技場が見えるはずです。
スマホで調べますと山手線の外側でした。ここは内側。少し急いでその方向へ。
するとありました。テレビや新聞で見た事のある、ツインタワーではないのですが、シンボリックな建物が南側と北側に。確か北側の庁舎に展望台があるはずです。
エレベーター入り口は長蛇の列。。。良く見ると大陸からのお客様のです。
諦めようと思ったのですが、探しますともう一箇所エレベーターがありました。ここから上がることに。警備の方が居られ、カバンの中身をチェックしておられます。搭乗料金は無料。
あっという間に45階に到着です。
エレベーターを降りますととても広いスペース。
早速窓際に行き「国立競技場」を探します。するとDocomoビルの右横にうっすらとですが国立競技場が横たわって見えました。僕にはこれが見納めです。
この日は気温が27度くらい。空気中の湿度も高く透明感がありません。
特に自分の歴史と重なっているわけではありませんが、やはり消え行くものへのセンチメンタルでしょう。
もう少し望遠レンズで見て見ますと
今度は2020年。きっと食いついてテレビ観戦しているでしょう。新しい国立競技場を見る事になるんですね。
長い間ありがとう。
十分堪能した後、母校への会議に向いました。
20分ほど早く会場に到着したものですからOBとして気になるクラブの活動を見に行きました。するとなんと、きれいに整備されたテニスコートでは大声で練習の真最中。非常に硬派なクラブに変身しているではないですか。
実に新鮮で彼らから力を貰い、足早に会議へと向いました。
水曜日の朝。昨日からの強い風と雨がかなり形を潜めていました。
午前中の予約診療を終えて空を見上げますと、どうやら雨は上がったようです。しかし少し肌寒い気候。さて天気予報で雲の動きを見ますと、大きなまとまった雨雲は中部から関東に移動していました。近畿は雨雲の尻尾がちょろっと残っているだけ。
これは午後から確実に晴れてくるパターンです。天気予報を信じてもいい感じ(気象予報士さんに失礼ですね)。
そろそろピークを終えた葛城山のツツジを見に行く事にしました。
軟弱にもロープウェイで山頂にアタックです。乗り場には60名くらいの方々がすでに並んで居られました。天候は曇り。しかし山頂は雲で見えません。でも1時間もすると晴れるはずです。
ロープウェイは1回待っただけで乗ることができ、乗ってみると思ったより速度が速く山頂まで6分。あっさり山頂に到着です。
しかし気温は登山口より3~4度ほど低く、標高959mはやはり舐めてはいけません。時々薄着の方や、クロックスを履いて登っている方を見かけましたが危険です。
ロッジの近くにツツジの群生が見られるはずです。そこでロッジを目指します。
道はやはり雲の中。霧が立ち込めたようにガスっています。
ロッジ近くになると急に目の前が開けます。
人々が歩いていく方向についていきますと、素晴らしい光景が・・・見られるはずですが・・・。やはり雲の中。
まだ時間が早いようです。
ちょっとお腹がすきましたので、家内とお弁当を食べることにしました。
すると2分もしないうちに時々雲の切れ間から青空。
雲が目の前に浮んでいます。
反対側を見ると真っ赤なツツジが見え隠れしているではありませんか。
巷では一目百万本というそうですが、これではせいぜい千本くらいでしょう。
しかしとても幻想的です。このような気象状況だからこそ見る事ができる光景でしょう。
そして待つこと数分。とうとう待望の晴れ間が。
真っ赤と言うより朱色の世界。これぞ一目百万本!ヨッ!!大統領!!(なんで大統領なんでしょう。日本には大統領はおりませんが)
ツツジの絨毯です。ところどころ枯れているそうですが、遠くから見ている分には判りません。ちなみにこのツツジの背丈は人の背丈ほどあります。人が歩くとツツジのジャングルを歩いているようです。香りは町なかのツツジほどはありません。
この場所から少し北へ歩くと大阪湾から神戸方面、山を挟んで奈良盆地が一望できる、正に三角点のある本物の山頂があります。
こちらも景色が楽しめました。
小学校や中学校の遠足などでしか行くことがなかった葛城山でしたが、このようなツツジや紅葉を愉しむこともできるのだと判りました。
これなんだか判りますか?
実は紅葉の種から発芽した双葉です。
生長するとこのように紅葉らしくなるのです。
秋に紅葉の木の下で種を集め、羽根のような構造物を取り外し、皮を剥いて、水をしみこませたガーゼに包みビニール袋に入れて冷蔵庫で2~3週間ほど保存。
それを暖かくなってから撒いてあげると発芽率30%くらいの割合で双葉が出てくるのです。
可愛いでしょ。
これはフジバカマです。秋に購入した苗を植えつけておきました所、地下茎で増え、数本出てきました。秋にはほのかな香がする、白い花が咲くはずです。
他にも原種のフジバカマもあり、これは京都の嵯峨野で頂いた苗です。
この原種はたまたま通りがかったお家の軒先にフジバカマが咲いていたので、表に出ておられた奥さんにお願いして写真を撮らせて頂いた所、暫くして手で苗を一本ブチブチっと抜き「これ持って行ったらええよ」って下さいました。お話しを聞くと、水尾の集落から近所の方が貰ってきて育てていたんだけど、その方が引っ越すときに下さったとか。
これを大切に育てたところ、やはり地下茎で殖えました。
どうも原種と購入したものでは葉っぱの周辺の色が異なります。
中国から入ってきた種類かもしれません。
楚々とした白い花を期待してこの夏を乗り切らせたいと思います。
今年の梅雨は長雨だそうですね。
植物にどんな影響を出すのでしょうか。また自然災害にならなければいいのですが。
先日獣医師会の会議がありました。とても心地よい風が吹いている晴れた午後です。
場所は猿沢池の辺の事務所。
3時半ごろようやく終わり、4時からの診察に間に合わせるためにそそくさと帰りました。
病院に到着したのが3時57分。ギリギリ到着です。
病院建屋に入るや否や「ただいま~。着替えてくるわ~。」とスタッフに告げました。
スタッフはいつにない元気な声で「ハイッ!」
「どうしたん?そんなに張り切って」と聞くと
「いや。院長が『気合入れてくるわ!』って言いはったから・・・・」
両頬をパンパン叩いて顔面を高潮させ、気合入れてくる絵が浮びました。
うちの仕事、なんなんやろね?
4月から10月まで、春日大社では「神主が案内する朝のお参り」と題して一般の方対象に参道を一緒に歩きながらお話しを聞くことが出来ます。
集合は朝6時半、一之鳥居前です。
僕も家内と二人で連休中に参加してみました。何処からともなく集まってきた方々が総計14~5名ほど。皆さん神主様のお話に熱心に耳を傾けておられました。
当日の朝は曇り空。とても過ごしやすい天候。
参道にある灯篭には鹿がいろいろな形で彫られている話。
お尻を向けている鹿がいる話。
大きな木の話。などなどを聞きながら歩きます。
この日は子供の節句の日でしたので、午後から飛び火のでは子供達による剣道大会が開催されるらしく、大人たちがいろいろ設置に忙しそうでした。
本殿に入ると砂擦りの藤がまだまだ咲いておりました。
そして早朝の本殿で参拝。清清しい気持ちの朝です。
確か遣唐使が持ち帰ったリンゴの木があったはず・・・と聞くと、本殿の中に指差されました。今度は中に入らせてもらおうと考えております。
この日は朝の診察時間が近づいてきておりましたので、このあたりで帰宅しました。
番外
この日、少し早くついたので周囲をブラブラしておりますと、興福寺で若き僧侶が二名。
東金堂前で朝のお勤めされていました。毎日毎日奈良時代から欠かすことなく続けられているお勤めだと思うと深いものを感じてしまいます。
皆様も一度参加して見られては如何でしょう。
せっかく奈良に住まいしているものの特権として。
1日中病院を休診致しまして十津川村へ狂犬病集合注射へ行って参りました。
とっても遠方ですし業務に遅れると大変なので、日曜日の午後から現地に乗り込み、民宿で1泊、そして朝8時から開始。というプログラムです。
日曜日は連休明けとあって診察も遅くまで続き、終わるや否や早朝から積み込んだ荷物の入った車に乗り込み出発。お連れの先生と合流して昼ごはん抜きでとりあえず十津川へ走りました。
十年ほど前の十津川行きとは異なり、今は京名和道路がところどころ完成していることから時間短縮ができるようになり、十津川とは言え恐れることはない事に気づきます。
また五条から南へ下り大塔へ入った後も、以前の道ではなく、トンネルも数多く完成しており走りやすくなりました。
一方トンネルとは言えども道幅の狭いところも多く、大型ダンプカーやバスとすれ違うのは必死のパッチです。
何とか夕方には谷瀬(たにぜ)の吊り橋へ到着。ここまで休憩なしに来たものですから、あと20分ほどで宿舎ですがとりあえず一服です。
あの有名な吊り橋を渡りました。多くの観光客が来られていたので20名ほどが歩くのですが、どうも左右に揺れます。写真を撮るにも一苦労。橋の両サイドには網が張られてあり、落ちないようにはなっているものの、やはり下の川に焦点が会ってしまうととっても怖いものです。
何とか渡りきり、反対岸のお店に入りました。
すると「鮎うどん」という物を発見。そう言えば昼ごはんを食べずに来たものですから急に空腹に気づき、早速「串こんにゃく」と一緒に頂く事にしました。
このお店は谷瀬集落の方々が交代で店番をされているそうで、とっても会話も楽しく居心地のよいお店です。出てきた「鮎うどん」。まず鮎の甘煮を頭からかじると風味がジワ~と口いっぱい広がり、薄味のお出汁を引き立てます。
これでお腹も落ち着いたので再び橋を渡り宿舎へ直行です。
こちらの道は信号が殆どなく、奈良市内で20分走るのと十津川で20分走るのでは距離が全く異なります。
宿舎は泉湯という温泉の中にあり、役場から1分もかからない所です。決して賑やかさもなく、煌びやかさもなく、ともすれば寂れ果てた民宿にも見えます。しかしとても親切で丁寧なお世話をして下さいます。
近くに公営の温泉もあり、温泉の好きな方はお勧めです。温度はやや高め。ヌルヌルした感覚もなくアッサリとしたお湯です。匂いはイオウの香がして、温泉に来たなあ~と思わせてくれます。
この日はゆっくりと寝て翌日、朝8時からしっかりと仕事です。
役場の方の運転する車に乗り込み、険しい山道や細い細い道。とんでもない勾配の道を幾つも幾つも走りました。
合計16箇所を回り予防接種を実施してきました。
共通して言えるのは、人々の応対が親切で優しく、犬達もとても人が大好きで、唸る犬はまずいません。
一方2年前の災害でまだまだ復旧工事が多くの箇所にて行われております。会場の移動中にも深層崩壊と言う、大きな大きな地すべり跡を幾つも見ました。その中には明治時代に起こった深層崩壊の後も残っており、その場所から100mほど離れた場所で今回も深層崩壊が起こっております。
そのあおりで尊い人命が幾つも亡くなっておられ、そっと手を合わせてご冥福をお祈りしました。
十津川村ではあの災害以来、人口の流出が止まらず、相当数減少したとも聞きます。
奈良県の北部にいては実感できていない現状が十津川村にはまだまだあることに驚きと無知さを実感した次第です。
鉢伏山といいますと兵庫県にあるスキー場として有名です。谷を挟んでお向いには、氷ノ山という小さいながらも雪質のよいゲレンデもあります。
奈良からは車で3~4時間ほどの距離。現在は中国自動車道 吉川JCTから舞鶴若狭道へ入り、次に舞鶴若狭道を春日JCTで降りて北近畿豊岡自動車道(春日和田山自動車道-遠阪トンネル自動車道)を走って、終点 八鹿・氷ノ山インターチェンジで降ります。そこから国道9号線(山陰道)へ降りてひたすら西に向って走りますと目的地鉢高原に到着です。
この道のりを連休中の午前診察が終わり次第、重大な問題がないことを確かめ、午後2時15分ごろ出発しました。さすがにゴールデンウィークです。中国道 宝塚あたりまではお約束の渋滞でしたが、その後はスムースに走り、鉢高原に到着したのは午後5時半ごろでした。3時間15分ほどかかった計算です。
昔は中国道 福崎で降りてひたすら国道や県道を走ったものです。
途中にはこの季節鯉のぼりが谷あいを泳いでいます。
また棚田もきれいに整備されていたのですが、農家の高齢化が原因でしょうか、今年は棚田の田植えが一部しか行われていませんでした。
鉢高原には友人の高校時代から利用しているとある高校の施設があります。僅かな利用料金と食料を持ち込めば泊まる事ができるのです。設備は老朽化が進んでおりますし、暖房設備もありません。寒ければ毛布を重ねて寒さに耐える。腹が減ったらそこらにある野草をてんぷらにして食べるか持ち込みの食材を食べる。風呂などとんでもない。トイレは最近ようやく水洗になったけど、水道から出る水はそのまま飲水に利用するのは薦められない。という施設。いわゆる山小屋です。
しかしここには人を呼ぶ素晴らしい自然があるのです。
例えば夜空。満天の星、★、ほし・・・。
不気味なまでの暗闇。
鳥のコーラス。
もう堪りません。
夜12時半頃まで友人達と話をしてそこから仮眠を取り、朝4時半起きですぐに帰宅です。
友人もこの日は診察があるので2台で山を降りました。
まだ朝日が昇る前の山間は、僅かな時間で色が変わります。とても美しい瞬間。
この時間をゆっくり堪能できないのが残念です。
また異なった季節に残しておきましょう。
そして7時20分到着。シャワーを浴びてご飯を食べて午前の診察に備えました。
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