奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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皮膚糸状菌症

この1か月間の間にネコから感染したと思われる人の皮膚糸状菌症(真菌症:病原性を持つカビによる皮膚炎)が身近でありました。

1例目は保護ネコさんを受け入れられたご家庭でご家族全員が発症。治療により経過観察中。

2例目は保護ネコさんカフェに行った後に発症。現在治療中。

1例目のネコさん自体の皮膚症状は、数週間の間観察しておりますが確認される病変はありません。

2例目はカフェに出ているネコさんなので、スタッフさんたちによりしっかり管理されていると思われます。

あくまでも2例とも状況から見て、消去法で考えた場合です。

この場で申し上げたいのは、保護ネコさんが良くないというのでは決してなく、迎え入れる際、初めて遭遇する際には予期せぬ感染症を持ち得ていることがあるという事です。

それはネコからヒトへ。ヒトからネコへ。お互いの関係です。

例えばコロナウィルスによる呼吸器感染症が発生しておりますが、これもヒトからネコ科動物への感染したと思われる例が数例あります。

感染症は全くもって肉眼で分からないことが厄介です。それゆえ自身の健康状態や動物の健康状態をつぶさに確認し接する必要があると痛感します。

かくいう私も、20代の頃勤務しておりました病院で2度ほど皮膚糸状菌症に感染したことあります。かなり疲れていたため免疫が低下していたのか、アレルギーなどで皮膚の角質バリアーが低下していたのかと思われます。

お互いが健康に過ごせるよう日常から管理しておきましょう。

また子猫、子犬や保護ネコ、保護犬を迎え入れる際は、シャンプーを実施することをお勧めします。

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