奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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AR/VR(仮想現実/拡張現実)による医療・獣医療への応用

先日奈良県獣医師会の学術セミナーが開催されました。

講師は国際医療福祉大学 医療福祉研究科 准教授 杉本真樹先生。と申しましても正直僕もよく存じ上げず、演題内容がVR/AR医療のお話とだけ伺っていました。

以前からメディアで取り上げられてきた分野で、CTなどのデジタルで撮られた平面画像データを、実施者が頭にかぶった特殊なゴーグルのような仰々しい装置に映し出す立体映像の技術です。

例えばこれを用いると、手術台に横たわっている肝臓腫瘍摘出の患者さんに、手術する部位の画像を映し出すことで、血管の走り方や腫瘍の深さなどを術者や助手が被ったヘッドマウントディスプレー(3Dメガネ)にそれぞれ画像が映し出され、情報を共有されながら安全に手術が進められます。

また背骨の手術でも患者さんの背骨と画像をピッタリ合わせることで、事前に画像上においてスクリュー(骨ネジ)の打ち込む部位や角度が血管や神経を避けて決める事ができ、その画像に従って実際に重ねるように手術する事が行われています。

これらの技術の併用により手術の安全性が飛躍的に上がり、共に短時間での退院につながり患者さんのさまざまな負担が減少するという技術です。

実際腹腔鏡手術における出血の危険性は、開腹手術の3倍にも至るというデータが2016年の調査で出ているそうです。もちろんそれ以降技術の革新は起こっているでしょう。しかしこれらもAR/VRの技術でとんでもなく減少するのではないでしょうか。

データ化された画像だけでは現実とのギャップは完全には埋められないでしょうが、そのうちもっと優れた技術(人工知能)が合体し、精度の高い技術革新が起こる予感がしました。

今回セミナー後半で僕自身も実際に頭にかぶり体験させてもらいましたが、演者のお腹の中のCT画像から得られた世界に入り腎臓や大動脈、肝臓などを間近に見ながら洞窟探検のような体験が出来ました。

今はゲームやアミューズメントで体感できるところもあるようですが、医療の現場やリハビリの現場、教育の現場でも活躍しているとお聞きしました。

しかしデータの世界です。ハッキングやバグが起こるとたいへんな事になるでしょう。更なる安全を求めてゆく必要がありそうです。

今の獣医医療もCT検査が比較的身近になりました。おそらく3年もしないうちにあちらこちらでこのような技術が出るでしょう。

そのうち「私失敗しないので・・・」は大門美智子さんの専売特許ではなくなる日も遠くないようです。

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